皆さまごきげんよう。
うなぎ丼です。
突然ですが、ウォーレン・バフェットという人物をご存じでしょうか。
彼は世界的に有名な投資家であり、世界長者番付に1位として君臨したこともある大富豪です。
そんな彼の株式を購入する際の銘柄選択は、どのような基準で行っているのか解説していきたいと思います。
また、それを受けて私が選ぶオススメの銘柄を紹介していきたいと思います。
ウォーレン・バフェットとは
ウォーレン・エドワード・バフェット(英語: Warren Edward Buffett、1930年8月30日 – )は、アメリカ合衆国の投資家、経営者、資産家である。世界最大の投資持株会社であるバークシャー・ハサウェイの筆頭株主であり、同社の会長兼CEOを務める。大統領自由勲章を受章している。
バフェットは、長期投資を基本スタイルとし、長期間に渡ってバークシャー・ハサウェイに高い運用成績をもたらしている。地元ネブラスカ州オマハを中心とした生活を送っているため、敬愛の念を込めて「オマハの賢人」(Oracle(Sage) of Omaha) とも呼ばれる。
バフェットが、1965年にバークシャー・ハサウェイの経営権を握ってから2015年までの約50年間に、S&P 500の上昇率が約14,000%(140倍)だったのに対し、バークシャー・ハサウェイの株価は約200万%(20,000倍)という桁外れの上昇をみせた。
(Wikipediaより引用)
次元が違いすぎますよね。
株価が200万倍になったり、投資家としてだけではなく、経営者としての敏腕振りが伺えます。
そんな彼が株式の銘柄選択として軸となっている信念はその企業には消費者独占力があるかどうかです。
そのような企業を消費者独占型企業と呼びます。
どういうことか説明いたしますと
コカ・コーラやP&Gなど、我々の生活では見かけない日はないであろうと思われる、ブランド価値が高い企業であったり、取り扱う製品があたかも独占企業のように強い市場支配力をもっている企業です。
これら消費者独占型企業はこぞって収益性が高く、投資家にとって長期的に大きな儲けを約束してくれます。
実際に、コカ・コーラは50年以上増配しており、株価も上昇トレンドを維持し続けており、投資家にとって長く利益をもたらしてきました。
では消費者独占型企業をどのように選んでいくか
彼が消費者独占型企業を選んでいく基準には主に以下の8つあります。
① 消費者独占力を持つ製品・サービスがあるか
② EPS(1株当たりの利益)が増加傾向か
③ 多額の負債を抱えていないか
④ ROE(自己資本利益率)は十分高いか
⑤ 内部留保の大きな割合を現状維持のために使う必要があるか
⑥ 内部留保を新規事業や自社株買戻しに自由に使えるか
⑦ インフレを価格に転嫁できるか
⑧ 内部留保の再投資による利益が株価上昇につながっているか
それぞれ解説していき、その中でも私が大切だなと思ったものをピックアップしたいとと思います。
① 消費者独占力を持つ製品・サービスがあるか
ブランド価値のあるモノやサービスを探すわけですが、これはそれほど難しくないと思います。
目を閉じて、日々の生活場面を想像してください。
スーパー、コンビニ、ネット通販、銀行、スマホに至るまで、様々なところで目にするブランドは何でしょうか。
ドリンクのコカ・コーラ、電子たばこのIQOS、スマホのiPhone、クレジットカードのVIZA、、、、
このようなモノやサービスを提供している企業が消費者独占型企業になります。
挙げていくとキリがないですよね。
「〇〇(モノやサービス)といえば〇〇(企業)」に当てはまる企業を日常から探しましょう。
② EPS(1株当たりの利益)が増加傾向か
EPSは会社の経営状態を把握するのに有効な指標です。
調べたい企業のEPSを10年さかのぼり、増加傾向であるのかどうか判断します。
(EPSの推移のデータを得るにはモーニングスターというサイトが便利です。)
EPSに関しては以下記事で詳しく解説しております。

③ 多額の負債を抱えていないか
消費者独占力が生み出すキャッシュフローが負債の返済に使われていたら、溜まったもんじゃないですよね。
企業の負債の額が経営を圧迫していないか、決算書にて確認する必要がございます。
決算書に関しての記事は以下で紹介しております。


④ ROE(自己資本利益率)は十分高いか
ROEは高ければ高いほど良いです。
なるべく市場平均(約10%)よりも高い企業を選びましょう。

⑤ 内部留保の大きな割合を現状維持のために使う必要があるか
内部留保を、設備の更新や研究開発のための再投資負担の少ない企業こそが消費者独占型です。
こうした自由に使える内部留保のおかげで、不測の事態に対応することができます。
⑥ 内部留保を新規事業や自社株買戻しに自由に使えるか
自社株買戻しを行うことで、市場に出回る株式が減少し、結果的に株価が上昇します。
新規事業に投資し、キャッシュを生んだ場合には株主利益につながります。
⑦ インフレを価格に転嫁できるか
インフレとは、物価が上昇することです。
普通の企業はインフレ時はできる限り、モノの価格を変えずに人件費や設備投資、研究開発を渋り、できるだけ現状の価格にしようとします。
しかし消費者独占型企業ではインフレ時でも、モノの値上げをすることができるという利点があります。
例えば最近のたばこ価格を考えてみてください。
値段は倍増したのに、売り上げ、利益率などは変わっていないです。
それほど消費者独占力が強烈だということです。
⑧ 内部留保の再投資による利益が株価上昇につながっているか
内部留保の再投資が確実に企業価値を高め、株価も持続的に高まります。
この主たる例がウォーレンバフェットの経営するバークシャー・ハサウェイです。
この会社は、配当を全く出さないということで有名なのですが、その分投資に回すことで株価が持続的に増加し、これまで株主に利益をもたらしてきました。
ここまで解説してきましたが私が特に大切だと思うものは
① 消費者独占力を持つ製品・サービスがあるか
② EPS(1株当たりの利益)が増加傾向か
④ ROE(自己資本利益率)は十分高いか
の3つです。
消費者独占力を持つ製品・サービスを提供している企業を選ぶことで定性的に判断し、EPS・ROEなど財務の観点から定量的に判断する。
このように双方の面から見極め、適切に投資していくことが重要です。
最後に、これまでの銘柄選択の基準を受けて、私がオススメする消費者独占型企業について述べたいと思います。
うなぎ丼がオススメする消費者独占型企業
主に、日本株と米国株に分けて紹介したいと思います。
日本株
武田薬品工業(4502)、田辺三菱製薬(4508)、JT(2914)、花王(4452)、NTTドコモ(9437)
の5つになります。
米国株
フィリップ・モリス(PM)、アルトリア・グループ(MO)、P&G(PG)、コカ・コーラ(KO)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(JNJ)、バークシャー・ハサウェイ(BRK B)
の6つになります。
まとめ
ウォーレンバフェットのように消費者独占型企業を見つけ出し、適切に投資をしていきましょう。
消費者独占型企業を見つける基準は
① 消費者独占力を持つ製品・サービスがあるか
② EPS(1株当たりの利益)が増加傾向か
③ 多額の負債を抱えていないか
④ ROE(自己資本利益率)は十分高いか
⑤ 内部留保の大きな割合を現状維持のために使う必要があるか
⑥ 内部留保を新規事業や自社株買戻しに自由に使えるか
⑦ インフレを価格に転嫁できるか
⑧ 内部留保の再投資による利益が株価上昇につながっているか
この8つです。
Where there is a will, there is a way.