本記事では総合ヘルスケアトップである【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソンの銘柄分析を行います。
ジョンソン・エンド・ジョンソンといえば、やはり我々の生活にも浸透しているバンドエイドが有名ではないでしょうか。
私も幼少期の頃、転んで擦りむいたときにはバンドエイドを使っていました。
そんな圧倒的なブランド力をもつヘルスケア企業ジョンソン・エンド・ジョンソンの銘柄について理解を深めていこうと思います。
【JNJ】の銘柄分析
基礎データ
会社名 | ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson) |
---|---|
ティッカー | JNJ |
創業 | 1887年 |
本社所在地 | アメリカ・ニュージャージー州 |
上場市場 | NYSE(ニューヨーク証券取引所) |
従業員数 | 135,100人 |
セクター | ヘルスケア |
株価 | $148.87 |
1株配当 | $3.8 |
配当利回り | 2.55% |
連続増配年数 | 57年 |
決算期 | 12月末 |
(2020/02/02時点)
事業内容
主に、消費者ヘルスケア製品・医療機器・医薬品を販売しています。
消費者ヘルスケア製品
世界最大の消費者ヘルスケア製品を提供しています。
ベビーケア、スキンケア、オーラルケア、創傷ケア、店頭および女性の健康製品は、世界中の消費者および医療専門家から信頼されるブランドを特徴としています。
有名どころでいうと、うがい薬であるリステリン・絆創膏のバンドエイドあたりでしょうか。

医療機器
手術・整形外科・インターベンションなどの専門知識と科学を融合して、医療機器やソリューションを設計および提供しています。
縫合糸・縫合器、電気メスなど数々の製品で医療現場に貢献してきました。

医薬品
世界中の感染症を治療するために、新しい治療法とワクチンの発見と開発を行っています。
抗HIV薬・抗悪性腫瘍剤・抗精神病剤・麻酔薬など様々な治療分野で患者に貢献しています。
事業別売上比率
下図は2018年の事業別売上比率になります。

消費者ヘルスケアが多いと思いきや、医薬品が50%とかなり高い割合。
我々消費者が普段目にすることのない医療現場で用いられていたようです。
高齢化が進むにつれて抗がん剤などの医薬品の需要も高まってくると考えられるので、良いポートフォリオかと思います。
【JNJ】の業績推移
【JNJ】の売上高・営業利益・純利益・営業利益率を見ていきましょう。

営業利益率は10年平均して24.4%と堅調な経営状況。
2017年の純利益の落ち込みは一時的なものですので、気にする程度ではないでしょう。
【JNJ】自己資本比率
下図は過去10年の自己資本比率推移になります。

50%前後とかなり高水準を維持していることがわかります。
【JNJ】キャッシュフロー
下図は過去10年のキャッシュフロー推移になります。

安定したキャッシュフローであることがわかります。
営業CF・フリーCFともに増加傾向にあり、期待できます。
【JNJ】1株当たり利益(EPS)
過去10年のEPS推移です。

こちらも増加傾向にあります。
10年での成長率を算出したところ、2.7%でした。
株数の変化がないことから、業績の良さを裏付ける結果となります。
【JNJ】ROE推移
過去10年のROE推移を見てみましょう。

10年平均23%と高水準をキープしています。
【JNJ】配当金と配当性向
過去の1株当たりの配当金と配当性向の傾向をまとめました。

57年連続増配ということもあって、配当金推移は綺麗な右肩上がりのグラフとなっています。
いずれの年も配当性向は65%以下となっており、まだまだ増配余力を残している印象を抱きます。
直近5年【JNJ】vs S&P500 トータルリターン
直近5年の【JNJ】とS&P500の配当再投資込みトータルリターン比較です。

S&P500と比較すると【JNJ】に軍配が上がります。
【JNJ】はシーゲル銘柄ということもあって、増配かつ安定セクターです。
人間が生きていく以上、ヘルスケアに一定の需要はあり、どんどん高齢化も進んでいくことから今後も伸びていくと思われます。
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直近のPER・PBR
以下表は直近のPER・PBRになります。
PER | 24.46 |
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PBR | 6.73 |
(2020/02/02時点)
昨年実績PERが22.7倍なので、株価上昇とともに増益傾向は変わらない印象です。
所感
増配傾向・トータルリターンを加味してもS&P500を凌駕することから、かなりの優良銘柄だという印象を抱きました。
実際に、S&P格付けは最高ランクのAAAとされています。
これは債務を履行する能力は極めて高いという評価であり、AAAはジョンソン・エンド・ジョンソンとマイクロソフトの2社のみが有する称号です。
会社が潰れるリスクがかなり低いと考えられ、長期投資家にとっては是非とも購入したい銘柄となります。
うなぎ丼も2月の購入銘柄として検討中です。
まとめ
以上、【JNJ】ジョンソン・エンド・ジョンソンの事業内容や業績をまとめて銘柄分析を行ってみました。
引き続き銘柄を紹介していけたらなと思います。
ご参考になりますと幸いです。
Where there is a will, there is a way.