バリュー投資家のための「米国株」データ分析
こちらの本は、人気投資ブログ「複利のチカラで億り人」を運営するひろめさんが出版した書籍になります。
理系院卒という共通点もあって、平素からひろめさんのブログを読ませていただいております。
そんなひろめさんが手掛けたバリュー投資家のための「米国株」データ分析は、米国株投資の必読書となりそうな気がします。
書籍の概要
この本に書いてあることは主に3つです。
・米国株投資戦略
・エクセルを使った米国株データ分析のやり方
・株式投資を取り巻く税金の知識
以下、感想を詳しく書いていきます。
米国株投資戦略
連続増配銘柄への投資によってS&P500をアウトパフォームできるといった内容です。
具体的なデータ・根拠を示しながらの解説であるため、腑に落ちます。
このあたりの非常に納得できる解説は「株式投資の未来(ジュレミー・シーゲル著)」と似たようなものを感じました。
またこの投資戦略を軸に、どのタイミングで投資するか、どのようなポートフォリオを構築するかについても触れています。
株の売却基準も掲示しており、一貫した投資を行えるようになっております。
エクセルを使った米国株データ分析のやり方
米国株投資をするなら、自分で解析できるようになりたいものです。
この本では、エクセルを使ってどのように数値を入手・処理し、どうグラフから買い時を判断するのか、一から解説しております。
特に、あまり聞き慣れないPSR(株価売上高倍率)を用いた解析は私にとって目からウロコでした。
株式投資を取り巻く税金の知識
連続増配株に投資することを決めたら、その後、問題となるのが配当金にかかる税金です。
私は確定申告の煩わしさから「特定口座・源泉徴収あり」にしていました。
しかし、この本では配当課税方式について解説しております。
まだまだ未熟な自分にとってベストな配当課税方式を模索し、選択していこうと感じました。
総じて、レイアウトが非常に見やすく納得のできる文章でした。
今後、駆け出しの米国株投資家にとって必読書になると思います。
最後に
あとがきでは、読書のコスパの良さについて触れていました。
私自身も、お金などの有形資産は税金によって政府に奪われるものですが、知識や経験など無形資産は誰にも奪われることのない財産だと感じます。
非常に共感できました。
『バリュー投資家のための「米国株」データ分析』ぜひご一読ください。
Where there is a will, there is a way.