本記事では世界有数のソフトウェア開発会社【MSFT】マイクロソフトの銘柄分析を行います。
言わずもがな、マイクロソフトはWindowsなどのOS、パワーポイント・ワード・エクセルなどOfficeを手掛ける超有名なソフトフェア会社です。
だいたいの家庭用のパソコンのOSはMacではなく、Windowsですよね。なんせ、市場に出回るパソコンの90%がWindowsですから。
そんなマイクロソフトの財務状況はどうなのか。本記事で解説していきたいと思います。
【MSFT】の銘柄分析
基礎データ
会社名 | マイクロソフト |
---|---|
ティッカー | MSFT |
創業 | 1975年 |
本社所在地 | アメリカ・ワシントン州 |
上場市場 | NYSE(ニューヨーク証券取引所) |
従業員数 | 144,000人 |
セクター | 情報技術 |
株価 | $174.05 |
1株配当 | $2.04 |
配当利回り | 1.20% |
連続増配年数 | 16年 |
決算期 | 6月末 |
(2020/04/29時点)
【MSFT】の業績推移
【MSFT】の売上高・営業利益・純利益・営業利益率を見ていきましょう。

売上高は綺麗な右肩上がりのグラフを描いています。
営業利益率も30%程度と申し分ないでしょう。
【MSFT】株主資本比率
下図は【MSFT】の株主資本比率です。

株主資本比率は下落気味です。マイクロソフトはここ10年の間、自社株買いを進めてきました。2010年の発行済み株式数が8927百万株なのに対し、2019年は7753百万株です。10%以上を市場から減らしているので、株主資本比率が下がるのも無理はありません。もちろん、株価はぐんぐん上昇しています。
【MSFT】キャッシュフロー
下図は過去10年のキャッシュフロー推移になります。

WindowsなどのOSやOfficeなどソフトウェア開発がメインですので、投資CFは少ないです。
設備投資が少なくて済むのはタバコ産業に似ていますね。
【MSFT】配当金と配当性向
過去の1株当たりの配当金と配当性向の傾向をまとめました。

連続増配16年ということから、配当金は綺麗な右肩上がりのグラフです。
配当性向は上昇傾向にありますが、膨大なキャッシュと事業内容から安心できます。
【MSFT】配当利回り推移
以下グラフは【MSFT】の配当利回り推移を10年に渡って表したものです。

2013年は3%を超える配当でした。しかし近年1%代を推移しております。
これは後に述べる株価上昇による下落が大きいと考えられます。
【MSFT】vs S&P500 トータルリターン(5年)
【MSFT】とS&P500の配当再投資込みトータルリターン比較です。
(2020/04/29時点)
5年で約3倍になっています。結果論ですが5年前にマイクロソフトを買っていたら、とんでもないことになっていましたね。
S&P500と比較しても一目瞭然です。株価上昇によるキャピタルゲインを狙うならマイクロソフトが良いと言えるでしょう。
所感
以上、【MSFT】マイクロソフトの事業内容や業績をまとめて銘柄分析を行ってみました。
財務状況は問題なく思えます。コロナ禍で在宅勤務が増えてきてもマイクロソフトのソフトウェアはかなり需要があるので、積極的に投資したい銘柄です。
さらにマイクロソフトのS&P格付けはAAAの評価です。世界でジョンソンエンドジョンソンと合わせて2社にしか与えられていません。

ただ、マイクロソフトはそれ1社に投資するのではなく、ETFを購入するのも良いでしょう。
例えば、マイクロソフトが20%程度含まれているようなITセクターのETFを買うのも手です。

マイクロソフト以外にもグーグル・アマゾン・アップルなど時代を牽引するIT企業は多くあります。私はVGTもしくはQQQに投資しようと考えております。
※追記
マイクロソフトの3Q(20年度第3四半期)の決算は昨年比で
・売上高15%増加
・営業利益25%増加
・純利益22%増加
・希薄化後EPSは23%増加
という結果でした。(2020/04/30現在)
この決算の良さだけではなくさらに注目すべきは、コロナの影響をあまり受けていない点です。
顧客が在宅勤務と学習に移行するにつれて、特にチーム、Azure、Windows仮想デスクトップ、高度なセキュリティソリューション、Power Platformを含むMicrosoft 365でクラウドの使用が増加しました。
マイクロソフトはリモート作業をサポートし、むしろコロナは追い風になっている模様です。
引き続き銘柄を紹介していけたらなと思います。
ご参考になりますと幸いです。
Where there is a will, there is a way.