【VYM】バンガード・米国高配当株式ETFとは
米国大型株のうち、配当利回りが市場平均を上回る銘柄で構成されているETFです。
金融や消費財を始め、幅広い業種の銘柄が組み入れられており、バンガード社が運用しています。
基本データ
設定日 | 2006年11月10日 |
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ベンチマーク | FTSE ハイディビデンド・イールド指数 |
構成銘柄数 | 395 |
経費率 | 0.06% |
株価 | $78.01 |
配当スケジュール | 四半期ごと(3・6・9・12月) |
配当利回り | 2.92% |
連続増配年数 | 9年 |
(2020/05/04時点)
配当利回りは3%近く、連続増配年数9年となっています。
【VYM】セクター別構成比率
以下グラフは【VYM】のセクター別構成比率です。

セクターは、ほどよく分散されていることがわかります。
構成上位10銘柄

(バンガードwebサイトより引用)
ジョンソンエンドジョンソン、P&G、コカ・コーラなど連続増配50年以上の企業があり、AT&Tやファイザーなど高配当で知られる企業もあります。
1位のジョンソンエンドジョンソンでも4.2%ですので、個別銘柄に偏ることなく分散されていることがわかります。
設定以来【VYM】のトータルリターン
VYMとS&P500のトータルリターンです。

配当利回りはもちろん2.9%とVYMの方が高いです。しかし、トータルリターンで見ればS&P500に軍配が上がります。
S&P500に投資できるETFとして有名な【VOO】では配当利回り1.8%程度です。(2020/05/05時点)

設定が2006年ですのでまだ歴史が浅いとも言えますが、リーマンショックを経験しても倍近くリターン差があります。
年率リターンは以下の通りです。
年初来 | 1年 | 3年 | 5年 | 設定来 |
-16.12% | -8.59% | 3.40% | 5.65% | 6.58% |
昨今コロナショックで株価が下落した影響を受けています。トータルリターンがかなり下がってしまい、やはり高配当株に投資するのはそれなりのリスクがあるということを示唆しています。

所感
【VYM】は米国の配当利回りが市場平均を超える銘柄に分散投資できるETFです。
セクター・銘柄ともに程よく分散されており、高配当株を手っ取り早く運用したい方にはもってこいです。
ただ、高配当ETFに投資するにはそれなりのリスク(暴落に弱くリターンが低くなる可能性)を考慮しなければなりません。
インカムゲイン重視でいくのか、それともキャピタルゲイン重視でいくのか、この辺は個人の性格・考え方・価値観によって変わってきます。
【VYM】はインカム・キャピタルをバランスよく狙いたい投資家にとっては一つの選択肢になり得ます。

いずれにせよ、市場から退場せずに長いスパンで運用していきましょう。
ご参考になりますと幸いです。
Where there is a will, there is a way.