投資の哲学

ジリ貧になってしまう可能性がある高配当戦略

高配当戦略か、ETFか、グロースか

個人投資家がどのような戦略をとるかは個人の価値観に依存します。

しかし高配当戦略一本にすると、投資家心理的な面からジリ貧になってしまい危険といえます。

本記事ではその理由について解説していきます。

そもそも高配当戦略のゴールは?

高配当戦略のゴールは、配当金が以下の条件を満たしたときにあると考えます。

月々の配当金>月々の生活費

このような状態になれば働かなくても毎月生活費が入金され、今後一切お金の心配をせずに生きていけるといった安心感が得られます。

さらに、生活費で使わなくなった分は再投資することができ、ますます豊かになっていくことでしょう。

 

では、上記の状態になるまでにどのくらいのお金が必要でしょうか?

 

生活費は個人よって変わりますが、1人暮らしだとすれば家賃・光熱費・食費を切り詰めてだいたい10万円になると考えられます。

年間にすれば120万円

そしてそれを配当金で賄おうとすれば、利回り5%以上の商品だけを買っても2400万円必要です。

 

では、資産が2400万円になるまでにどのくらいの年月が必要でしょうか?

仮に、毎月10万円を投資に回せたとします。

金融資産が2400万円に到達するまで20年という年月が必要です。

 

20年もの間、高配当戦略を維持し続けるのはかなりキツイと思います。

以下記事でも解説していますが、

・減配リスク

・株価下落

と戦い続けなければならないからです。

コロナ禍で見えてきた高配当株のリスク私を含む高配当銘柄を保有している投資家は、短期的な株価の値動きにとらわれず配当金という定期的なキャッシュフローがあることから、市場に対し...

 

ESG等の観点から機関投資家に敬遠されがちな高配当銘柄(たばこ・エネルギーなど)が、今後株価上昇に転じることなんて果たしてあるんでしょうかね。

精神的にキツく長い時期を乗り越えなければならないことが目に見えます。

高配当戦略最大の敵 ー サンクコスト

そしてなんといっても高配当戦略の最大の敵はサンクコストにあります。

サンクコストとは、事業や行為に投下した資金・労力のうち、事業や行為の撤退・縮小・中止をしても戻って来ない資金や労力のこと。

wikipediaより引用)

一度出してしまった損失を簡単に認められないのが人間の性。

その損失を取り返そうと、さらにお金を賭けて失ってしまうのがギャンブルの典型例です。

 

例えば、当初は高配当や連続増配が理由で購入に至った銘柄が、突如減配したとなってもスパッと撤退できますかね?

最近、減配が発表されたロイヤルダッチシェル【RDS】を売ることができたらすばらしいですね。ちなみに私は、含み損を抱え減配してしまったロイヤルダッチシェル【RDS】を売ることができず塩漬け状態といえます。

私自身、ロイヤルダッチシェルを手放すのは心理的にかなり難しい。

 

本来、減配・株価下落すれば(当初の購入理由と現在の状況が変われば)入金し続けることをやめ売り払うべきなのですが、人間多くのお金と何年もの時間をつぎ込んできた銘柄を簡単に売り払うことができるはずありません

 

そしてここまでくると、やってることは高配当投資という名に憑りつかれたギャンブルといえます。

毎週1000円競馬で失っていくようなジリ貧への道は免れられないです。

 

そこで、高配当一本ではなくETFと合わせて保有し、心理的な負担を減らしていくことがよいと考えます。

ポートフォリオを高配当一本にしておくと、受け取り配当金額を積み上げることに囚われすぎて、いざというときに売れないですからね。

まとめ:高配当一本ではなくETFと合わせるのが吉

高配当戦略のリスクを投資家の心理面に触れて解説してきました。

さすがに高配当一本では、株価下落・減配に伴ってジリ貧になってしまう可能性があります。

そしてジリ貧になってからでは、既にサンクコストがかなり大きく膨らんでしまっているため、撤退(軌道修正)することが心理的に難しいのです。

 

そこで、高配当株一本ではなくETFと合わせることが良いと考えます。

例えば、VOO、IVV、SPYなどS&P500に連動したETFを60%ほど所有し残りの40%を高配当株にすることで、ある程度のリスク管理ができます。

市場と自分自身を客観視し、取るべきリスクを取っていくことが大切です。

 

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