株主還元に積極的な企業の中には、毎年自社株買いを実行している企業もあります。
企業のウェブサイトにいくと自社株買い(発行済み株式数)の様子がわかります。
しかし、毎年毎年発行済み株式数がどうなっているのか、推移を調べるのは面倒。それも1社1社調べるとなると大変です。
そこでとっておきのツールがあります。
本記事では、発行済み株式数の推移を調べる方法について解説していきます。
そもそも自社株買いとは
自社株買いとは、企業が発行している株式を自らの資金で市場から買い戻すことです。
そうすることで市場から発行済み株式数が減り、株価上昇を勢いづけることができます。
夏の白菜の価格が高くなるのと同じですね。市場への供給量が減るとその分価値が上がります。
そういった理由で配当金と自社株買いは株主還元として代表的なものとなっています。
自社株買いを調べるためのツール:Macrotrends
自社株買い(発行済み株式数)の推移を調べるのに便利なツールとしてMacrotrends(マクロトレンド)があります。
Macrotrends(マクロトレンド)とは、Morningstar・YahooFinanceと並ぶ米国株スクリーニングサイトとして有名です。チャートを嗚呼でもないこうでもないと眺めるのには良いのですが、正直ほかのサイト・アプリ(Tradingview、楽天証券マーケットスピード)の方が優れています。
Macrotrends(マクロトレンド)の真髄は、自社株買い(発行済み株式数)の推移を簡単に調べられることにあります。
次章でMacrotrends(マクロトレンド)の使い方について解説します。
Macrotrendの使い方
Macrotrends(マクロトレンド)にアクセスすると、下記のようなページに遷移します。

検索ボックスから企業名やティッカーを入力して自分の知りたい企業の情報を検索できます。
試しに、P&Gの発行済み株式推移を調べるとします。
P&Gを検索すると下記のような画面になると思います。

そこで、赤で囲っている通り、Revenue & Profitをクリックした後にShares Outstandingをクリックします。
下へスクロールしていけばこのような画面になっているはずです。

青のグラフは発行済み株式数の推移、赤のグラフは前期からの増減率を表しています。どちらも横軸が四半期ごとになっています。
このグラフの推移をみれば、P&Gの株式は2006年以降減り続けており、35億株が26億株(約25%の減少率)になっています。市場から25%もの株式を買い戻したなんてすごいですね。株主還元に積極的な企業といえます。
そのほか、時間軸を1年・2年・5年というように自由にカスタマイズもできます。
Macrotrends(マクロトレンド)を利用し、自社株買いを行っている企業かどうか判断していきましょう。
まとめ:自社株買いの推移を調べるならマクロトレンド
マクロトレンドは、自社株買い(発行済み株式数)の推移を調べるのに便利なツールです。
自社株買いの推移は、企業が株主還元に積極的かどうかわかる配当金以外の指標となります。
実は他にもYahooFinance(ヤフーファイナンス)のshares outstanding(発行済み株式数)の項目を見てもわかるのですが、年々の推移を調べるとしたらマクロトレンドの方が圧倒的に利用しやすいです。
皆さまもMacrotrends(マクロトレンド)で気になっている銘柄の自社株買いの様子、株主還元に積極的かどうか判断してみてはいかがでしょうか。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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