先日、米国企業における自社株買いの推移を調べる方法についての記事を投稿しました。

では、そもそも自社株買いの実態とは何なのか、それは基本的には増配と同値です。
本記事では、増配と自社株買いが同じことを意味する理由について解説していきます。
増配と自社株買いが同じことを意味する理由
当たり前ですが、増配とは配当金を増やすことに他なりません。
一方、自社株買いとは市場から自社の株を買い戻すことです。
自社株買いを行うことで、市場に出回る株数が減少します。
市場に出回る株数が減少すると、減少した分の1株当たりの配当金が増加します。
すなわち、増配というわけです。
増配=自社株買い
株主還元というと配当金に目が行きがちですが、自己株買いも立派な株主還元です。
ここで、例を示します。
例)市場にA社の株が100株出回っているとします。配当金は1株当たり$1とします。
このとき、自社株買いを行って市場から10株買い戻したときの配当金がいくらになるのか考えます。
まず自社株買いを行った後、市場に出回る株式数は100株→90株となります。それを配当金の総額で割ってみると1株当たりの配当金は1$から$1.11…に増加しました。
配当金の総額($1×100株)÷株数(90株)= $1.11…
という計算式なので簡単ですね。
これを一般化してみましょう。
すなわち
X%の自社株買いは、
1株あたり100/(100-x)%の増配と同値である。
ということです。
上記を考慮すると、やはり株主還元として配当利回りや増配だけではなく、自社株買いも無視できない指標となり得ますね。
まとめ:自社株買いも注視しよう
株主還元として、自社株買いも欠かせない一つの指標です。
下記記事では発行済み株式数の推移を調べる方法を紹介しておりますので、お気に入りの銘柄を調べてみてはいかがでしょうか。

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