米国企業は日系企業と比べ、株主還元に積極的な企業が多く、高配当株が注目されてきました。
私もこれまで様々に試行錯誤を巡らし、高配当株を購入してきました。
しかし現在、配当収入を加味してもカバーしきれない含み損を抱えており、高配当株投資に安易に手を出すべきではなかったと痛感する日々です。
本記事では、そんな私が考える高配当株投資家に必要な資質について解説します。
決算書を読んで価値を評価できる
当たり前ですが、決算書は読む必要があります。決算書は企業の成績表であり、健康状態をチェックできるようにならなければなりません。

利益率が安定しているか、キャッシュフローが順調か、競合他社と比較してどうか。
決算書および財務3表からは様々な指標がわかる一方、膨大な情報量の中から自分なりの評価軸を持って判断しなければなりません。
もちろんその評価軸は誰も教えてくれませんし、自分で考えなければなりません。
自分で考えて判断することを面倒くさく感じない・好きなのであれば、銘柄を選ぶことが楽しみの一つとなり得ます。
配当利回りが大きい以外の購入理由を持つこと
単に「高配当だから」「毎月できるだけ多くの配当金が欲しい」といった理由で購入するのは避けるべきです。
思考停止で高配当株を購入してしまった場合、たばこ株・エネルギー株に偏ったポートフォリオが完成してしまうでしょう。
そして、単に高配当株だけ持ち続けても
月々の配当金>月々の配当金
の状態になるまでには、含み損を抱えたまま何十年もかかってしまいます。
増してや、財務状況が悪いと減配リスクも存在するわけです。
配当利回りが大きいからといって特定銘柄を購入するのはオススメしません。利回り以外の理由を持つことが必要です。

自分のルールを守った売買ができること
上記までのことを加味すると、自分なりのルール(軸)が定まっていることでしょう。
この上でルールに従った売買ができる精神状態が高配当投資家には必要です。
保有している銘柄が決算内容や株価等ルールから逸脱した場合、スパッと売れることを指します。
私のよくウォッチしている米国株ブログ・正 直者(なおびと)さんも自身の方針に従いロイヤルダッチシェルを売却し、シェブロンを購入していました。
このように自分のルールを守った売買ができることが必要です。
リスクを理解し許容できること
高配当には高配当それ相応のリスクを理解し許容しなければなりません。
自分がどこまでのリスクを許容できるのか、自分自身と対話する。
リスクをある程度許容できないのであれば、高配当株を購入するのはやめインデックスに切り替える方が賢明かと思います。
インデックスだからといってリスクがゼロだと言えませんが、失敗する確率は低いと考えます。

高配当投資家に必要な4つの資質まとめ
私が考える高配当投資家に必要な資質は以下の通りです。
・決算書を読んで価値を評価できる
・配当利回りが大きい以外の購入理由を持つこと
・自分のルールを守った売買ができること
・リスクを理解し許容できること
この4つの資質が無いと判断できるのであれば、大人しくS&P500インデックスを購入するのが吉です。
S&P500が市場平均だからといって舐めてはいけません。支出を抑え、残った現金をインデックスで保有することをコツコツ続ければ、単に高配当株を購入し含み損を抱えたままでいるより早くセミリタイヤできるでしょう。
個人的に、私のような平均的なサラリーマンは尚更インデックス投資が良いと思います。(コロナが収束してきて、株価がある程度戻ってきたら高配当株を売ろうと思っています。)
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