世の中には株式以外にも金・債券・FX・商品先物など様々な金融商品が存在します。
本記事では、なかでも米国債券に関して投資するメリット・デメリットを議論したいと思います。
そもそも米国債とは?
アメリカ合衆国の財務省が発券する国債のことです。
そのまんまですね。米国という国自体に投資していることになります。
ちなみに、世界最大の売買量と発行残高を誇り、流動性と信頼性が高いです。
債券は各証券会社でも購入できますし、米国債に投資する投資信託やETFなどを通じても購入できます。
以下ではわかりやすく、米国の株式市場を網羅するETF【VTI】と債券市場を網羅するETF【BND】の比較から議論します。
米国債に投資するメリット
米国債に投資するメリットとして
・高い利回り
・安定した値動き
上記二つが考えられます。
まず利回りですが、直近のBND利回りが2.31%であることを考慮すると、その高さが伺えます。
それに加え、値動きが安定しています。
以下はBNDのチャートになります。

株式のように市場の一時的な悪材料などで急落急騰は過去に起こりませんでした。リーマンショックや直近のコロナショックでも大きく値崩れせず、$75~90の範囲で安定しております。
要するに安心感を得たい方、確実に資産を1円でも増やしたい方にはこれほどにないメリットといえます。
米国債に投資するデメリット
反対に米国債に投資するデメリットとして
・長期でみると圧倒的に株式の方がリターン大
ということが挙げられます。
【VTI】と【BND】でチャートを比較してみました。(配当金は再投資するものとして)

これを見ると、短期的には債券の方が勝っている一方で、長期的には株式の圧倒的勝利となっております。
リーマンショックの時期を含んでいるとはいえ、株式はやはり長期で運用すればするほどリスクは低くなるようです。反対に債券は短期的にも長期的にもリスクが低い。低リスク中リターンといったところでしょう。
以下は年ごとのリターンです。

どの年を見ても債券が低リスク中リターンであることがわかります。
まとめ:米国債に投資するメリット、デメリット
以上、米国債に投資するメリット、デメリットを記事にしてみました。
米国債に投資することは、たばこ株やSPYDなど高配当株に投資するよりもリスクは少なくなります。
資産を米国債一本化するとしたら、分配金という名のキャッシュフローを得て、それを積み上げていく作業。
毎月の配当金>毎月の生活費
になった瞬間、経済的自由の達成です。
やはり値動きはタバコやエネルギーと比べれば安定しているので、強みといえます。
低リスクなので、リタイア後・老後に投資するなら持ってこいの金融商品ですね。
株式に怖いという印象を抱いていて確実に資産を減らさないようにしたい方なら、米国債に投資してみるのもよいのかもしれません。
いずれにせよ、投資は自己責任でお願いします。
ここまで読んでいただきありがとうございます。
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